ソフト・ファシネーション:ゆっくりしたパターンは注意を休ませるのか
考え方
レイチェル・カプランとスティーブン・カプランは、1989年に注意回復理論を提唱しました。課題に強く集中すると方向性注意が使われ、これは疲れていきます。雲や風に揺れる木の葉のように、努力なしに注意を引きつける景色もあります。カプラン夫妻はこれをソフト・ファシネーションと呼び、それによって方向性注意が回復すると論じました。
スティーブン・カプランは1995年に、この枠組みをまとめました。理論は自然を中心に組み立てられていて、研究の対象となる景色は森や公園や水辺であり、画面ではありません。
研究が示していること
オーリー(Ohly)らによるシステマティックレビュー(2016年)は、自然の環境やそれ以外の環境で過ごす前後に、注意を客観的に測った31件の研究を集めました。まとめると、3つの指標、つまり2つの数唱による記憶テストとトレイルメイキングテストBでははっきりした効果が見られましたが、ほかの10の指標では見られませんでした。
著者たちは、研究の数が少ないこと、標本が小さいこと、方法がまちまちであることを指摘し、自然が注意のどの部分を回復させるのか、そもそも回復させるのかどうかは不確かだと結論しています。写真から動画、バーチャルリアリティまで、仮想の自然についての研究も、結果はまちまちです。
パターンを眺めることにとっての意味
このチャンネルの動画は自然ではなく、それを確かめた研究もありません。理論で扱われる景色と共通しているのは、何も求めてこないゆっくりした動きです。語りも、追いかける物語も、目を引っぱるカットもありません。
ですから、ここに約束はありません。あるのは試せることだけです。5分の休憩を、フィードではなくゆっくりしたセッションに使ってみて、そのあとの1時間の仕事がどう感じられるかに気づいてみてください。